職人の言葉

パート 2

匠て、なんだろう。


 昨今のリフォームばやりで、何だかわからないけど、 「 匠 」がはやっている。
匠ってそんなに多勢いるの?こんなに若年の方が? 匠の技って何?匠ってデザイナー?・コーディネーター?
 まったく違うと思います。
匠とは、木で物を作る職人の事を指す。と書物には書いてある。
 じゃあ、木で物を作ると言うと、大工職全部 匠となるの? 本当?
 違うと思うな〜。
 匠とは、古来の技術を研究し弟子達に伝承するのが匠と呼ばれるのに相応しい人では、ないだろうか?
 そう考えると、匠と呼ばれる人は全国そう多数居るとは思えない。まして、年若い人である訳がない。
 又「自分は、匠です。」などと、言うだろうか?他人が思い付かない事を考え実行するが、匠なら、いっぱい居ますよ!
 貴方のすぐそばに、居ますよ、 「 匠チャンが 」そこにも、ここにも・・・
 それって、本物? 本物がそうそう居るはずがないですよ!

 日本古来の建造物が何で永く建っているのか? を考えればわかると思います。
 修復するのに、何年もかかるのはなぜ、ちゃんと理由が有ります。 一つ一つ良く考えながら、材料を選び先達は、なぜこう言う事をしたのか? を考えなぜなぜ?を常に頭に置いて手を付けているからです。
 そんな人が日本全国に、そう多数居るとは思えません。
 匠とはそんなには居ませんよ。
 匠とは、技術・経験・知識のどれも優れかつ伝承出来る棟梁を言うと思う。
 今の建物と昔の建物は材料が違うと言う話を聞くが、たしかにそれはそうかも知れないが、はたして、それだけだろうか? 昭和四十年代の数を出せば良い、と言う時代に一人立ちした、棟梁が多いと聞く、技術の伝承を受けたのだろうか?
 これが大工の仕事?疑問に思う昭和四十年代建造の家に出くわす事が、多々ある。
 この家を建てた棟梁は、何を考えて建てたのか?
 おそらく何も考えていなかったのではないだろうか?
 その建物も、棟梁も現役である。・・・
 匠とはほど遠い話である。 ・・!